医ノ匠

  1. 医ノ匠 HOME
  2. インタビュー
  3. 医療法⼈平和会 平和病院・横浜脊椎脊髄病センター 副院長/センター長 ⽥村 睦弘
手術に頂点はない。昨日の手術より、今日の手術の方が上手くできる。
手術に頂点はない。昨日の手術より、今日の手術の方が上手くできる。

手術に頂点はない。
昨日の手術より、今日の手術の方が上手くできる。

医療法⼈平和会 平和病院・横浜脊椎脊髄病センター 副院長/センター長⽥村 睦弘

医療法⼈平和会 平和病院・横浜脊椎脊髄病センター
副院長/センター長
⽥村 睦弘

25歳で医師になってから約25年の間、脊椎外科を専門としてキャリアを築いてきた田村医師。国内で最も多くの脊椎手術を手掛け、脊椎外科におけるトップランナーとして走り続けてきた。「昨日の手術より、今日の手術の方が上手くできる」と語る田村医師。「患者さんにとってベストな手術をするために」という思いから、豊富な実績を持つベテランにもかかわらず、今も新しい手術を学び続けているという。確かなキャリアを築いてもさらなる高みを目指す姿勢は、医療の道を志す若者にとって、非常に参考となるはずだ。


「学生のときから、整形外科で脊椎を専門にしようと決めていた」という田村医師。早いうちから将来の目標を定め、たゆまぬ努力を続けてきたことが、今のキャリアの礎となっている。脊椎を専門としようと思った理由や、仕事のやりがいなどについて伺った。

 

私は医学生時代に病院実習をした時から、整形外科で脊椎の専門医になろうと決めていました。整形外科って自分がケガした経験をきっかけに目指す人が多いですが、私も骨折や切り傷などのケガをしたことがあります。自分が手当を受けた時、「患者さんが劇的に改善する「手術」がある科の医者になりたい」と思うようになりました。

外科でガンなどの切除手術をすることにも興味があったのですが、機能を保たせる手術により惹かれて整形外科を選びました。そのなかでも、身体の中心部にあり脳からつながる中枢神経や、あるいは身体の柱となっている脊椎の治療に携わりたいと思いました。

私は25歳で医者になりましたが、目標が幸いにも早く定まっていたので、1年目に大学病院で初期研修を積んだ後、2年目から積極的に脊椎外科を学び、それからの約25年間、脊椎の手術をメインに携わっています。

大学教授の先生から留学を勧められることもありましたが、ずっと患者さんから離れずに脊椎の手術や診療を続けたいと思い、今に至ります。いろいろな世界を知る事も重要ですが、ひとつの分野に集中することにも、大きな意味があったかと思います。

手術をはじめとした医療は常に進歩していて、診療も手術も私が医師になったばかりの頃と現在とは大きく異なります。ベーシックな手法がどんどん変わっていくのを見られたのは、本当に貴重な経験ですね。

コンテンツは会員限定です。
続きをご覧になるには以下よりログインするか、会員登録をしてください。