医ノ匠

  1. 医ノ匠 HOME
  2. インタビュー
  3. 戸田鍼灸接骨院 院長 戸田 隆史
治し方を知っているのと、治すことができるのは違う続けることが最高の上達法
治し方を知っているのと、治すことができるのは違う続けることが最高の上達法

治し方を知っているのと、治すことができるのは違う
続けることが最高の上達法

戸田鍼灸接骨院 院長戸田 隆史

戸田鍼灸接骨院
院長
戸田 隆史

祖父と父親が鍼灸・接骨をしていたこともあり、高校卒業後は専門学校に通い、父親の治療を手伝いながら、柔道整復師や鍼灸師の資格を取得。その後、恩師の勧めで教員の資格を取得し、母校の専門学校の職員と非常勤講師を経験。その後、独立開業し、現在は戸田鍼灸接骨院の院長として治療に携わりつつ、講師の仕事や著書の執筆などでも活躍する戸田院長。「続けることが最高の上達法」と語る戸田院長に、これまでのキャリアや若者へのメッセージを伺った。


高校卒業後は、柔道整復師や鍼灸師の資格を取得。その後、鍼灸接骨院を開業し、20年間にわたり院長として治療にあたってきた戸田院長。治療に力を注ぎ続けてきたキャリアは、まさに「続けることが最高の上達法」という座右の銘通りだ。

 

この仕事は僕で3代目なんです。祖父も父も鍼灸・接骨の仕事をしていて。高校生までは特にお話しするようなこともないくらい、いたって普通。進学とか進路選択をする時期に、特に将来を考えるというよりも、むしろそうなるもんだと思っていたこともあり、資格を取りに専門学校に行きました。

僕らの業界は資格を取る勉強をしながら、治療にアルバイトで携わるのがわりとスタンダードなので、父の治療を見ながら手伝いつつ、最初は接骨院の仕事に必要な柔道整復師の資格、次に鍼の資格を取りました。特に優秀な学生というわけではなかったのですが、恩師に「お前はしゃべるのが得意なんだから、教員になる勉強をしろ」と言われて、教員資格も取りました。

その後、卒業した専門学校に戻って、非常勤講師をやりつつ、すぐに開業をしました。今でこそ、整形外科やリハビリストとして勤める道もあるのですが、僕の頃くらいまでは、開業しないなんてありえないという時代でしたから。当たり前のように開業しました。仕事は継いでいるけど、父の治療院は継がなかったのですが、「やれるもんならやってみろ」っと感じでしたね。もともと、子どものころは医者になって欲しかったみたいで、跡をつぐなって言われてましたしね。

最初の4年間は今の場所よりも、もうちょっと駅に近い場所に開業したのですが、ちょっと経営的に数字が合わなくて。治療を担当するスタッフを何人も雇って、どんどん施術をして利益を上げるイメージだったのですが、僕の場合、治療をするのが好きなので、最終的に施術をせずに待機しているスタッフが増えてしまって…。

スタッフに任せるのではなく、自分が全部コントロールできる治療の方が、理想に近かったので、今の場所に移転してかれこれ16年になります。それからずっと、施術の内容はもちろん、ヒアリングの仕方を工夫するなど試行錯誤しながら、現場で治療を続けています。

コンテンツは会員限定です。
続きをご覧になるには以下よりログインするか、会員登録をしてください。