医学部卒業後、3年目で新設したばかりの東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターに入職。以来、一貫して、痛風や関節リウマチの診療・研究・教育に携わってきた。当時、リウマチや痛風を専門とする医師は少数派であった。「小さな組織で力を試したい」とリスクのある選択をした山中院長は、たゆまぬ努力で輝かしいキャリアを実現した。
キャリアにおける成功体験を伺ったところ、医学部を卒業して3年目に東京女子医科大学付属リウマチ痛風センターに入職したことをあげていただいた。メンバーは山中院長を含めたったの4名。小さな組織でのキャリアにリスクをとって挑戦したことで、キャリアが大きくひらけた。山中院長の道のりは、若者たちがキャリアを選ぶうえで非常に参考となるだろう。
キャリアにおける最大の転機は、医学部を卒業して3年目に、誘いを受けて、新設から間もない東京女子医科大学付属リウマチ痛風センターに入職したことです。創業メンバーは私を含めてたったの4名。リスクの大きな決断でしたが、よい指導者と出会い、ぶれずに努力を重ねたことで大きな成果が出たと思います。
転機の際は「鶏口となるも牛後となるなかれ」という史記の言葉を、心のよりどころにしています。たくさん人が集まる華々しい場や分野に惹かれて飛び込んでいった結果、非常に優秀であるのにもかかわらず、渦に飲まれて消えてしまうケースがたくさんあると思うんです。当時からそのような考えでしたし、今も変わっていません。
「寄らば大樹の陰」という言葉通り、周りを見ていてもやはりメジャーな選択肢を選ぶ人が多いです。しかし、正直なところ、深く考えずに人が集まるところに飛び込んでいく人と一緒にされたくないという反骨精神みたいなものも持っていました。ある程度、小さな組織で自分を試してみたいという思いがあったので、声を掛けられたときに思い切った決断ができたのだと思います。
若い方々は、進路を選ぶ際に安心安全を求めて、人が集まるところを選ぶ傾向があります。しかし、小さな組織だからこそ得られるものも大きいのではないでしょうか。
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