医療業界・IT業界に転職するなら必見!今注目のAI問診とは
2024/07/04
2024/07/04
IT技術の進歩や人手不足を背景に、医療業界でもデジタル化が進んでいます。最近大きな注目を集めているのが、「AI(人工知能)」の活用です。
医療現場におけるAIの活用の代表例は「AI問診」です。「問診」は、患者の訴え・これまでの経過・今までかかった病気などをヒアリングすることで、病気を見つけるヒントを得る目的で実施します。
これまでは、医師との対話や紙の問診票への記入によって行われてきましたが、AI問診を行うケースが増加しています。
この記事では、AI問診の概要やメリット・デメリット、日本国内の主なAI問診サービスについて解説します。
医療現場におけるAIの活用の代表例は「AI問診」です。「問診」は、患者の訴え・これまでの経過・今までかかった病気などをヒアリングすることで、病気を見つけるヒントを得る目的で実施します。
これまでは、医師との対話や紙の問診票への記入によって行われてきましたが、AI問診を行うケースが増加しています。
この記事では、AI問診の概要やメリット・デメリット、日本国内の主なAI問診サービスについて解説します。
AI問診とはどんなもの?Web問診との違いって?
最初にAI問診とは何か、Web問診との違いについて解説します。
AI問診とは、AIを搭載した問診システムです。専用のタブレットやスマートフォンなどを使ってシステムにアクセスし、基本情報・来院目的・症状・今までの病歴・生活習慣などの質問に回答して使用します。
患者の回答に合わせてAIが最適な設問を自動で生成し、質問していきます。紙の問診票をはじめとするこれまでの問診は、あらかじめ質問項目が決まっています。AI問診は、より詳しく最適化された質問ができるシステムです。
さらに、AIがある程度診断し、症状に合わせた診療科の提案や関連する病名などの情報の提示もしてくれます。
AI問診と良く似た技術にWeb問診があります。Web問診は、病院やクリニックの予約をした後にインターネット上で記入する問診票のことです。
どちらもインターネット上で問診を受ける点は同じです。しかし、Web問診では質問項目があらかじめ決まっており、AI問診のように回答によって次の質問が変化する機能はありません。
患者は明らかに今回の症状とは関係ないと思われる質問にも回答する必要があり、医療従事者も全ての回答を見たうえで診断するため、AI問診よりも手間がかかります。
(1)AI問診
AI問診とは、AIを搭載した問診システムです。専用のタブレットやスマートフォンなどを使ってシステムにアクセスし、基本情報・来院目的・症状・今までの病歴・生活習慣などの質問に回答して使用します。
患者の回答に合わせてAIが最適な設問を自動で生成し、質問していきます。紙の問診票をはじめとするこれまでの問診は、あらかじめ質問項目が決まっています。AI問診は、より詳しく最適化された質問ができるシステムです。
さらに、AIがある程度診断し、症状に合わせた診療科の提案や関連する病名などの情報の提示もしてくれます。
(2)AI問診とWeb問診の違い
AI問診と良く似た技術にWeb問診があります。Web問診は、病院やクリニックの予約をした後にインターネット上で記入する問診票のことです。
どちらもインターネット上で問診を受ける点は同じです。しかし、Web問診では質問項目があらかじめ決まっており、AI問診のように回答によって次の質問が変化する機能はありません。
患者は明らかに今回の症状とは関係ないと思われる質問にも回答する必要があり、医療従事者も全ての回答を見たうえで診断するため、AI問診よりも手間がかかります。
診療を大幅に効率化できる!AI問診のメリット
AI問診の主なメリットを紹介します。
紙の問診票の場合、患者の受付をした後に、スタッフが患者に問診票を渡して記入を依頼する流れです。記入が終了したら、システムに内容を入力する必要があります。
AI問診であれば、患者は来院前に問診票の記入を完了でき、上記のプロセスは不要です。さらに電子カルテシステムと連動させることで、患者の回答をそのままシステムに反映させられます。
受付スタッフとカルテを転記する医療従事者の業務負担が大幅に減り、治療や患者への説明などより重要な業務に時間を割けるようになる・残業や休日出勤の削減につながる・カルテの転記ミスを防げるといった効果が期待できます。
必要な情報であっても、医師を目の前にすると話しにくいというケースは少なくありません。AI問診であれば、タブレットやスマートフォンで回答を入力するため、気兼ねなく状態を伝えられます。
また、伝え漏れなどによる情報不足を防げるのも大きなメリットです。
紙の問診票を使用する場合、医師が問診票を参照しつつ口頭でも同じような内容を問診するケースが多いといわれています。
診察中に全ての内容をカルテに入力するのは難しく、診察終了後も入力を行うことも少なくありません。その結果、次の患者を待たせることになります。
AI問診票であれば問診内容をカルテに反映させられるため、医師が入力する分量が少なく、待ち時間を短縮できます。
AI問診を導入することで、家で問診を終えてから来院できるようになります。院内での滞在時間が短くなることで、感染リスクを軽減できます。
また、紙の問診票を使用すると紙とペンを配り、記入後に回収する工程が必要です。スタッフと患者が接する機会が増える分、感染のリスクも高まります。AI問診であれば、問診票の記入のために患者とスタッフが接する必要はありません。
(1)スタッフの業務負担が減る
紙の問診票の場合、患者の受付をした後に、スタッフが患者に問診票を渡して記入を依頼する流れです。記入が終了したら、システムに内容を入力する必要があります。
AI問診であれば、患者は来院前に問診票の記入を完了でき、上記のプロセスは不要です。さらに電子カルテシステムと連動させることで、患者の回答をそのままシステムに反映させられます。
受付スタッフとカルテを転記する医療従事者の業務負担が大幅に減り、治療や患者への説明などより重要な業務に時間を割けるようになる・残業や休日出勤の削減につながる・カルテの転記ミスを防げるといった効果が期待できます。
(2)より質の高い問診ができる
必要な情報であっても、医師を目の前にすると話しにくいというケースは少なくありません。AI問診であれば、タブレットやスマートフォンで回答を入力するため、気兼ねなく状態を伝えられます。
また、伝え漏れなどによる情報不足を防げるのも大きなメリットです。
(3)患者の待ち時間を減らせる
紙の問診票を使用する場合、医師が問診票を参照しつつ口頭でも同じような内容を問診するケースが多いといわれています。
診察中に全ての内容をカルテに入力するのは難しく、診察終了後も入力を行うことも少なくありません。その結果、次の患者を待たせることになります。
AI問診票であれば問診内容をカルテに反映させられるため、医師が入力する分量が少なく、待ち時間を短縮できます。
(4)感染症対策になる
AI問診を導入することで、家で問診を終えてから来院できるようになります。院内での滞在時間が短くなることで、感染リスクを軽減できます。
また、紙の問診票を使用すると紙とペンを配り、記入後に回収する工程が必要です。スタッフと患者が接する機会が増える分、感染のリスクも高まります。AI問診であれば、問診票の記入のために患者とスタッフが接する必要はありません。
デジタル機器の操作が負担に?AI問診のデメリット
AI問診には、スタッフの業務負担が減る・より質の高い問診ができるなどのメリットがあります。その反面、気をつけるべきデメリットもあります。代表的な3つを紹介します。
タブレット・スマートフォンなどのデジタル機器やインターネットに不慣れな患者にとっては、AI問診は使いにくく、入力に手間がかかるかもしれません。
AI問診はWeb問診と異なり、回答内容によって設問が自動生成されるため、設問数が多くなる場合もあり、より負担が大きくなります。
導入にあたって、高齢者や障害者などデジタル機器に不慣れな患者の負担を考慮し、フォローすることも重要です。
デジタル機器やインターネットに不慣れな患者の場合、操作方法を教える・質問に答えるなどの仕事が発生する可能性があります。
操作方法をあらかじめわかりやすく示す、誰もが使いやすい仕組みのAI問診を導入するなどの対策が必要です。
AIは膨大なデータをもとに、患者の回答からさまざまな病気の可能性を提示します。多くの可能性を提示できるのはAIのメリットでもあります。
しかし複数の病気の疑いがあるとAIが判断した結果、問診の質問数が多くなりすぎる、問診内容をカルテに反映する際に手間がかかるといったデメリットが生じます。
(1)デジタル機器に不慣れな患者の負担が大きい
タブレット・スマートフォンなどのデジタル機器やインターネットに不慣れな患者にとっては、AI問診は使いにくく、入力に手間がかかるかもしれません。
AI問診はWeb問診と異なり、回答内容によって設問が自動生成されるため、設問数が多くなる場合もあり、より負担が大きくなります。
導入にあたって、高齢者や障害者などデジタル機器に不慣れな患者の負担を考慮し、フォローすることも重要です。
(2)かえって仕事が増える可能性がある
デジタル機器やインターネットに不慣れな患者の場合、操作方法を教える・質問に答えるなどの仕事が発生する可能性があります。
操作方法をあらかじめわかりやすく示す、誰もが使いやすい仕組みのAI問診を導入するなどの対策が必要です。
(3)提示される可能性が多すぎる
AIは膨大なデータをもとに、患者の回答からさまざまな病気の可能性を提示します。多くの可能性を提示できるのはAIのメリットでもあります。
しかし複数の病気の疑いがあるとAIが判断した結果、問診の質問数が多くなりすぎる、問診内容をカルテに反映する際に手間がかかるといったデメリットが生じます。
AI問診のサービスにはどんなものがあるの?代表的な2つを紹介
AI問診はまだ新しい技術で、サービス数も多くはありません。ここでは、日本国内の代表的なAI問診サービスである「ユビー AI問診」と「今日の問診票」を紹介します。
ユビーAI問診は、2017年に提供をスタートしたAI搭載の問診システムです。47都道府県で800を超える医療機関で使われています。
AIが患者一人ひとりに対して質問を自動生成し、回答内容を簡単に電子カルテに反映できるため、医療従事者の業務負担の軽減に効果的です。
Ubieが使用しているデータベースには、世界中の査読付きの医学論文が50,000件以上も取り込まれています。そのため、適切な医学的エビデンスに基づいた情報提供ができます。
今日の問診票は、国内で初めてのAIを搭載した本格診療支援システムです。
デジタル問診票と2000名の著名な医師が作成・更新している医学情報データベース「Current Decision Support(CDS)」を組み合わせており、患者の症状に応じてAIが問診。著名医師の診療プロセスを再現できます。
コピー&ペーストで問診内容をカルテに転記でき、初診カルテ作成時間を約1/3に減らせます。
(1)ユビーAI問診:Ubie(ユビー)株式会社
ユビーAI問診は、2017年に提供をスタートしたAI搭載の問診システムです。47都道府県で800を超える医療機関で使われています。
AIが患者一人ひとりに対して質問を自動生成し、回答内容を簡単に電子カルテに反映できるため、医療従事者の業務負担の軽減に効果的です。
Ubieが使用しているデータベースには、世界中の査読付きの医学論文が50,000件以上も取り込まれています。そのため、適切な医学的エビデンスに基づいた情報提供ができます。
(2)今日の問診票:株式会社プレシジョン
今日の問診票は、国内で初めてのAIを搭載した本格診療支援システムです。
デジタル問診票と2000名の著名な医師が作成・更新している医学情報データベース「Current Decision Support(CDS)」を組み合わせており、患者の症状に応じてAIが問診。著名医師の診療プロセスを再現できます。
コピー&ペーストで問診内容をカルテに転記でき、初診カルテ作成時間を約1/3に減らせます。
まとめ
AI問診とは、AIを搭載した問診システムのことです。患者一人ひとりの回答に応じて、設問を自動生成します。
AI問診の主なメリットは、スタッフの業務負担が減る・より質の高い問診ができる・患者の待ち時間を減らせる・感染症対策になる4点です。
ただし、デジタル機器に不慣れな患者の負担が大きい・かえって仕事が増える可能性がある
といったデメリットもあります。
日本国内の代表的なAI問診サービスは、ユビー AI問診と今日の問診票です。AI問診はまだ新しい領域ですが、今後大きな成長が期待されます。
医療業界・IT業界への転職を考えている方は、AI問診関連の動向をチェックしておきましょう。
AI問診の主なメリットは、スタッフの業務負担が減る・より質の高い問診ができる・患者の待ち時間を減らせる・感染症対策になる4点です。
ただし、デジタル機器に不慣れな患者の負担が大きい・かえって仕事が増える可能性がある
といったデメリットもあります。
日本国内の代表的なAI問診サービスは、ユビー AI問診と今日の問診票です。AI問診はまだ新しい領域ですが、今後大きな成長が期待されます。
医療業界・IT業界への転職を考えている方は、AI問診関連の動向をチェックしておきましょう。
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