看護師のキャリアパスの一つ!産業看護師とは何か徹底解説
2024/03/22
2024/03/22
看護師のキャリアパスは、医療機関で働く看護師だけではありません。一般企業でも看護師資格やスキルを活かせます。
一般企業で働く看護師のなかでも、特に人気のある職種が、会社の従業員の健康管理を担う「産業看護師」です。
この記事では、産業看護師とはどんな仕事なのか詳しく解説します。仕事内容や待遇だけではなく、必要なスキルも紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてください。
一般企業で働く看護師のなかでも、特に人気のある職種が、会社の従業員の健康管理を担う「産業看護師」です。
この記事では、産業看護師とはどんな仕事なのか詳しく解説します。仕事内容や待遇だけではなく、必要なスキルも紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてください。
産業看護師とはどんな職業?勤務体系や年収も合わせて解説
ここでは産業看護師がどんな職業か、産業保健師との違い、勤務体系、年収について解説します。
産業看護師とは、会社の社員として従業員の健康管理をする看護師のことです。会社内の診療所や医務室、健康管理室に所属し、急病人への対応や従業員の心身の健康維持のサポートを行い、労働力を向上させる役割を担っています。
産業看護師と似たイメージがある職種に「産業保健師」がありますが、必要な資格と主な役割が異なります。産業保健師になるには、保健師の国家資格が必要です。国家資格を取得するには、看護師資格に加えて予防医療のカリキュラムを修了し、国家試験に合格しなければいけません。
産業保健師は、予防医療の専門知識を活かして、産業医や人事労務関連の部署と連携しながら、健康管理を行い、従業員の病気・ケガ・メンタルヘルス不調を防ぐのが主な役割です。
ただし、産業看護師と産業保健師の業務は重なる部分が多いため、転職の際は業務内容をよく確認しましょう。
産業看護師は、会社のカレンダーや営業時間に合わせて働きます。9時〜17時までで土日休みといった勤務体系が基本です。そのため、ライフワークバランスを整える目的で、医療機関の看護師から産業看護師への転職を希望する人もたくさんいます。
ただし、会社の工場で働く場合などは稼働日・稼働時間に合わせて、土日出勤が発生するかもしれません。
産業看護師の年収の目安は500万円前後です。厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト」によると、看護師の平均年収は508.1万円です。産業看護師の年収は看護師全体とほぼ同じ水準ですが、夜勤やオンコールがないため、夜勤・オンコールの手当がない分、転職後に年収が下がるケースもあります。
福利厚生については、産業看護師の勤務先は大手企業が多いので、手厚いケースが少なくありません。転職時は、福利厚生を含めて条件面をよく確認しましょう。
(1)産業看護師とは
産業看護師とは、会社の社員として従業員の健康管理をする看護師のことです。会社内の診療所や医務室、健康管理室に所属し、急病人への対応や従業員の心身の健康維持のサポートを行い、労働力を向上させる役割を担っています。
産業看護師と似たイメージがある職種に「産業保健師」がありますが、必要な資格と主な役割が異なります。産業保健師になるには、保健師の国家資格が必要です。国家資格を取得するには、看護師資格に加えて予防医療のカリキュラムを修了し、国家試験に合格しなければいけません。
産業保健師は、予防医療の専門知識を活かして、産業医や人事労務関連の部署と連携しながら、健康管理を行い、従業員の病気・ケガ・メンタルヘルス不調を防ぐのが主な役割です。
ただし、産業看護師と産業保健師の業務は重なる部分が多いため、転職の際は業務内容をよく確認しましょう。
(2)勤務体系・給与
産業看護師は、会社のカレンダーや営業時間に合わせて働きます。9時〜17時までで土日休みといった勤務体系が基本です。そのため、ライフワークバランスを整える目的で、医療機関の看護師から産業看護師への転職を希望する人もたくさんいます。
ただし、会社の工場で働く場合などは稼働日・稼働時間に合わせて、土日出勤が発生するかもしれません。
産業看護師の年収の目安は500万円前後です。厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト」によると、看護師の平均年収は508.1万円です。産業看護師の年収は看護師全体とほぼ同じ水準ですが、夜勤やオンコールがないため、夜勤・オンコールの手当がない分、転職後に年収が下がるケースもあります。
福利厚生については、産業看護師の勤務先は大手企業が多いので、手厚いケースが少なくありません。転職時は、福利厚生を含めて条件面をよく確認しましょう。
従業員の心身の健康を守る!産業看護師の業務内容を紹介
産業看護師の主な業務内容は、下記の通りです。
定期健康診断は、従業員の健康管理において欠かせないものです。産業看護師は他部署や医療機関などと連携しながら、健康診断の企画・立案から、計画、準備、診断結果の管理までトータルに携わります。また、従業員への診断結果のフィードバックも大切な仕事です。
定期健康診断で何らかの異常が見つかった従業員を中心に、生活習慣などについてアドバイスします。
近年、うつ病をはじめとする会社員のメンタルヘルスへの注目の高まりを背景に、重要度が増している業務です。従業員がメンタルヘルスの問題を抱えていると、パフォーマンスが落ちてしまうため、企業のビジネスにも大きな影響を及ぼしかねません。
ストレスチェックの実施や従業員のカウンセリング、改善指導、心療内科医の紹介など、必要な対応を柔軟に見極める必要があります。
会社の診療所・医務室で、急病人・ケガ人の対応をするのも重要な仕事です。特に工場などでは、事故が発生するリスクがあります。産業看護師は、万が一の事態に備え、さまざまな角度から状況を想定し、医薬品や救急処置を用意しておかなければいけません。
また、トラブル時にスムーズに対応できるようマニュアルを用意する業務もあります。
会社内の医務室や健康管理室に常駐し、従業員の健康相談に乗ります。いつでも気軽に相談できるよう、常にオープンな雰囲気にしておくことも、産業看護師の大切な仕事です。
従業員一人ひとりに目を配り、健康づくりをサポートしましょう。
(1)定期健康診断
定期健康診断は、従業員の健康管理において欠かせないものです。産業看護師は他部署や医療機関などと連携しながら、健康診断の企画・立案から、計画、準備、診断結果の管理までトータルに携わります。また、従業員への診断結果のフィードバックも大切な仕事です。
(2)保健指導
定期健康診断で何らかの異常が見つかった従業員を中心に、生活習慣などについてアドバイスします。
(3)メンタルヘルスケア
近年、うつ病をはじめとする会社員のメンタルヘルスへの注目の高まりを背景に、重要度が増している業務です。従業員がメンタルヘルスの問題を抱えていると、パフォーマンスが落ちてしまうため、企業のビジネスにも大きな影響を及ぼしかねません。
ストレスチェックの実施や従業員のカウンセリング、改善指導、心療内科医の紹介など、必要な対応を柔軟に見極める必要があります。
(4)急病人・ケガ人への応急処置
会社の診療所・医務室で、急病人・ケガ人の対応をするのも重要な仕事です。特に工場などでは、事故が発生するリスクがあります。産業看護師は、万が一の事態に備え、さまざまな角度から状況を想定し、医薬品や救急処置を用意しておかなければいけません。
また、トラブル時にスムーズに対応できるようマニュアルを用意する業務もあります。
(5)健康相談
会社内の医務室や健康管理室に常駐し、従業員の健康相談に乗ります。いつでも気軽に相談できるよう、常にオープンな雰囲気にしておくことも、産業看護師の大切な仕事です。
従業員一人ひとりに目を配り、健康づくりをサポートしましょう。
医療機関の看護師とは違う?産業看護師に求められるスキル
産業看護師は医療現場で培った経験・スキルが活かせる仕事ですが、医療現場の看護師とは異なるスキルが求められます。代表的なものを紹介します。
多くの医療機関では、数人の看護師がチームで看護にあたっています。産業看護師の場合は、1~2名ほどの少人数体制で仕事をするケースがほとんどです。
そのため、体調を崩して医務室に来た従業員に対し、検査ができる病院での受診が必要なのか、休んでいれば回復するのかなど、自分で判断する場合も少なくありません。また、診療科を問わずさまざまな不調を持つ従業員が訪れます。
適切な判断をするには、幅広い医療知識や経験が必要です。医療現場での勤務年数はそこまで重要ではないものの、最低1年以上の経験が必要だといわれています。3年以上経験があれば、採用担当から高い評価を得られるでしょう。
産業看護師は、医療機関で働く看護師とは異なり、書類作成などのデスクワークが多い職種です。Excelで健康診断のデータを管理する・WordやPowerPointで健康に関する資料を作成するといった業務もあります。そのためofficeソフトが使えると、スムーズに仕事ができます。
ずっと看護師として働いてきた方のなかには、PCが苦手という方もいるかもしれません。産業看護師へのキャリアチェンジを決めたら、市販のテキストなどを使って少しずつ練習するのをおすすめします。
余裕があればofficeソフトのスキルを証明する資格である「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」を取得すると、転職活動で高く評価され有利です。
産業看護師は、勤務先の企業の一員として働くため、社会人としての基礎的なビジネスマナーが不可欠です。
医療現場と一般企業では、職場でのマナー・ルールが異なる場合もあるため、注意が必要です。新社会人向けの本やWeb記事などで、ビジネスマナーを確認しておくとよいでしょう。
特にメールや電話のマナーは業務に大きく関わるため、しっかりチェックしておくと安心です。
産業看護師は、従業員の健康維持をサポートする職種のため、さまざまな相談を受ける機会があります。なかには、心身の深刻な悩みを抱えている従業員もいるため、高いコミュニケーション能力が求められます。
また、産業医など他職種と連携する機会も多く、協調性が必要です。面接対策として、医療機関の看護師業務でどのようにコミュニケーションスキルを発揮しているか説明できるようにしておきましょう。
(1)幅広い医療知識や経験
多くの医療機関では、数人の看護師がチームで看護にあたっています。産業看護師の場合は、1~2名ほどの少人数体制で仕事をするケースがほとんどです。
そのため、体調を崩して医務室に来た従業員に対し、検査ができる病院での受診が必要なのか、休んでいれば回復するのかなど、自分で判断する場合も少なくありません。また、診療科を問わずさまざまな不調を持つ従業員が訪れます。
適切な判断をするには、幅広い医療知識や経験が必要です。医療現場での勤務年数はそこまで重要ではないものの、最低1年以上の経験が必要だといわれています。3年以上経験があれば、採用担当から高い評価を得られるでしょう。
(2)基本的なPCスキル
産業看護師は、医療機関で働く看護師とは異なり、書類作成などのデスクワークが多い職種です。Excelで健康診断のデータを管理する・WordやPowerPointで健康に関する資料を作成するといった業務もあります。そのためofficeソフトが使えると、スムーズに仕事ができます。
ずっと看護師として働いてきた方のなかには、PCが苦手という方もいるかもしれません。産業看護師へのキャリアチェンジを決めたら、市販のテキストなどを使って少しずつ練習するのをおすすめします。
余裕があればofficeソフトのスキルを証明する資格である「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」を取得すると、転職活動で高く評価され有利です。
(3)ビジネスマナー
産業看護師は、勤務先の企業の一員として働くため、社会人としての基礎的なビジネスマナーが不可欠です。
医療現場と一般企業では、職場でのマナー・ルールが異なる場合もあるため、注意が必要です。新社会人向けの本やWeb記事などで、ビジネスマナーを確認しておくとよいでしょう。
特にメールや電話のマナーは業務に大きく関わるため、しっかりチェックしておくと安心です。
(4)コミュニケーションスキル
産業看護師は、従業員の健康維持をサポートする職種のため、さまざまな相談を受ける機会があります。なかには、心身の深刻な悩みを抱えている従業員もいるため、高いコミュニケーション能力が求められます。
また、産業医など他職種と連携する機会も多く、協調性が必要です。面接対策として、医療機関の看護師業務でどのようにコミュニケーションスキルを発揮しているか説明できるようにしておきましょう。
まとめ
産業看護師は、会社の社員として従業員の心身の健康維持をサポートする仕事です。
勤務先の営業時間と同じ勤務体系なので、土日祝休みで9時~17時勤務といった働き方が一般的です。年収は500万円前後と、医療機関に勤める看護師とほぼ変わりません。
産業看護師に求められるスキルは、幅広い医療知識や経験・基本的なPCスキル・ビジネスマナー・コミュニケーションスキルなどです。
産業看護師は、やりがいが大きくライフワークバランスが取りやすいため、人気の職種です。また、看護師資格や実務経験が必要なので、一般的な転職サイトにはあまり求人が掲載されていません。
医療業界専門の転職サイトやエージェントを活用して、効率的に転職活動を進めましょう。
勤務先の営業時間と同じ勤務体系なので、土日祝休みで9時~17時勤務といった働き方が一般的です。年収は500万円前後と、医療機関に勤める看護師とほぼ変わりません。
産業看護師に求められるスキルは、幅広い医療知識や経験・基本的なPCスキル・ビジネスマナー・コミュニケーションスキルなどです。
産業看護師は、やりがいが大きくライフワークバランスが取りやすいため、人気の職種です。また、看護師資格や実務経験が必要なので、一般的な転職サイトにはあまり求人が掲載されていません。
医療業界専門の転職サイトやエージェントを活用して、効率的に転職活動を進めましょう。
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