治験コーディネーター(CRC)の年収がわかる実際の給与事情
2023/10/17
2025/01/27
医薬品開発に欠かせない治験をサポートする「治験コーディネーター」は、医療の発展に貢献できるやりがいのある職業です。
しかし、専門性の高い職業ということもあり、年収の相場が分からずキャリアチェンジに踏み出せない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、治験コーディネーターの年収や他の医療系職種の年収との違い、年収の特徴、高年収を目指す方法などを解説します。治験コーディネーターに興味のある方は、ぜひチェックしてください。
しかし、専門性の高い職業ということもあり、年収の相場が分からずキャリアチェンジに踏み出せない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、治験コーディネーターの年収や他の医療系職種の年収との違い、年収の特徴、高年収を目指す方法などを解説します。治験コーディネーターに興味のある方は、ぜひチェックしてください。
治験コーディネーターの年収って?他の医療系の職業と比べてどうなの?
治験コーディネーターの概要や年収、他の医療系の職業との違いについて解説します。
治験とは、医薬品が人間の身体に有効かつ安全であることを証明するための臨床試験のことです。臨床試験をクリアして初めて、医薬品の承認申請ができます。
治験コーディネーターは「CRC」とも呼ばれ、治験を安全かつスムーズに行えるよう、医師などの病院関係者と製薬会社の連絡・調整、治験参加者と家族のサポートなどを行う職業です。
治験コーディネーターの主な仕事は下記のとおりです。
・治験参加者への治験内容の説明
・治験参加者が治験薬を適切に服薬しているかの確認
・治験参加者への精神的なフォローやアドバイス
・治験を実施する医師の業務支援
・治験薬の投薬後に治験参加者に発生した不具合の確認や報告
・治験スケジュールの調整
・資料や報告書の作成 など
治験コーディネーターの主な働き方は2つあり、「SMO(治療施設支援機関)」の社員として医療機関に派遣されるパターンと、医療機関に直接雇用されるパターンがあります。
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」※1によると、治験コーディネーターの年収の全国平均は459.3万円です。
ただし、厚生労働省が発表している年収データは、治験コーディネーターが属する主な職業分類「その他の医療・看護・保健の専門的職業」に関する数値です。
国税庁が実施した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均年収は458万円なので、治験コーディネーターは平均的な年収だといえます。
勤務先・経歴・年齢にもよりますが、未経験の治験コーディネーターの年収は300~400万円ほどといわれています。
※1 厚生労働省|職業情報提供サイト「job tag」
治験コーディネーターになるにあたり、必要な国家資格はありません。しかし、医学・薬学に関する高い専門性が必要な仕事なので、治験コーディネーターの多くが医療系資格を持っています。
そこで、医療系資格が必要な職業と治験コーディネーターの年収を比較します。
「job tag」によると、他の医療職の平均年収は以下のとおりです。
・薬剤師:577.9万円
・看護師:508.2万円
・臨床検査技師:508.5万円
・診療放射線技師:537万円
・臨床工学技士:459.3万円
・栄養士:390.2万円
治験コーディネーターの年収は、栄養士よりも高水準で、治験コーディネーターと同じくらいですが、薬剤師・看護師・臨床検査技師・診療放射線技師よりはやや低めだといえます。
上記から考えると、他職種から転職した場合は年収が下がるかもしれません。しかし、ワークライフバランスややりがいなどを考えると決してマイナス面ばかりではないでしょう。
(1)治験コーディネーターとは
治験とは、医薬品が人間の身体に有効かつ安全であることを証明するための臨床試験のことです。臨床試験をクリアして初めて、医薬品の承認申請ができます。
治験コーディネーターは「CRC」とも呼ばれ、治験を安全かつスムーズに行えるよう、医師などの病院関係者と製薬会社の連絡・調整、治験参加者と家族のサポートなどを行う職業です。
治験コーディネーターの主な仕事は下記のとおりです。
・治験参加者への治験内容の説明
・治験参加者が治験薬を適切に服薬しているかの確認
・治験参加者への精神的なフォローやアドバイス
・治験を実施する医師の業務支援
・治験薬の投薬後に治験参加者に発生した不具合の確認や報告
・治験スケジュールの調整
・資料や報告書の作成 など
治験コーディネーターの主な働き方は2つあり、「SMO(治療施設支援機関)」の社員として医療機関に派遣されるパターンと、医療機関に直接雇用されるパターンがあります。
(2)治験コーディネーターの年収
厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」※1によると、治験コーディネーターの年収の全国平均は459.3万円です。
ただし、厚生労働省が発表している年収データは、治験コーディネーターが属する主な職業分類「その他の医療・看護・保健の専門的職業」に関する数値です。
国税庁が実施した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均年収は458万円なので、治験コーディネーターは平均的な年収だといえます。
勤務先・経歴・年齢にもよりますが、未経験の治験コーディネーターの年収は300~400万円ほどといわれています。
※1 厚生労働省|職業情報提供サイト「job tag」
(3)治験コーディネーターと他の医療職との年収の比較
治験コーディネーターになるにあたり、必要な国家資格はありません。しかし、医学・薬学に関する高い専門性が必要な仕事なので、治験コーディネーターの多くが医療系資格を持っています。
そこで、医療系資格が必要な職業と治験コーディネーターの年収を比較します。
「job tag」によると、他の医療職の平均年収は以下のとおりです。
・薬剤師:577.9万円
・看護師:508.2万円
・臨床検査技師:508.5万円
・診療放射線技師:537万円
・臨床工学技士:459.3万円
・栄養士:390.2万円
治験コーディネーターの年収は、栄養士よりも高水準で、治験コーディネーターと同じくらいですが、薬剤師・看護師・臨床検査技師・診療放射線技師よりはやや低めだといえます。
上記から考えると、他職種から転職した場合は年収が下がるかもしれません。しかし、ワークライフバランスややりがいなどを考えると決してマイナス面ばかりではないでしょう。
治験コーディネーターの年収は地域や年齢で差がある?データを紹介
「job tag 」をもとに、治験コーディネーターの地域別・年齢層別年収を紹介します。
「job tag」によると、治験コーディネーターを含む「その他の医療・看護・保健の専門的職業」の年齢層別の平均年収は下記の通りです。ただし、治験コーディネーターとして就業できないと考えられるため、「~19歳」の数値は記載していません。
年齢とともに年収が上がる傾向にあり、50~54歳が最も高年収です。経験年数が長く、高い役職であるほど、年収が高いと考えられます。
定年後の再雇用ではピーク時より年収は下がるものの、60~64歳の平均年収が509万2,500円、65~69歳の平均年収427万1,400円と、全職種の平均年収と大きな差はありません。
東京都や大阪府をはじめとする大都市の方が、高年収だと思われがちです。しかし、実際は例外もたくさんあります。
「北海道・東北地方」「関東地方」「信越・北陸地方」「東海地方」「関西地方」「中国・四国地方」「九州・沖縄地方」の7つの地域にわけて、平均年収をまとめました。
<北海道・東北地方>
北海道・東北地方で、最も年収が高いのは山形県です。以下、秋田県、北海道、福島県と続きます。7県とも治験コーディネーター全体の年収を下回っています。
<関東地方>
関東地方で最も治験コーディネーターの年収が高いのは、東京都です。東京都の年収は全国トップであり、全国平均よりも90万円近く年収が高いという結果でした。
2番目が茨城県、3番目が千葉県、4番目が神奈川県、5番目が群馬県と続きます。必ずしも大都市ほど高年収を得られるわけではないといえるでしょう。関東地方は全体的に年収が高く、半数以上の県が全国平均を上回っています。
<信越・北陸地方>
信越・北陸地方は、最も平均年収が高い富山県でも、平均年収は459万5,000円です。他の県は全て全国平均の459万3,000円を下回っています。
<東海地方>
東海地方は、岐阜県の平均年収が高く、全国平均を80万円ほど上回っています。静岡県と三重県も全国平均上回っており、治験コーディネーターが高年収を得られる可能性が高い地域だといえるでしょう。
<関西地方>
関西地方は、大阪府・京都府・兵庫県と大都市が多く存在するエリアです。しかし、全ての県で、治験コーディネーターの平均年収を下回っているという結果が出ています。都市の規模と年収は、必ずしも連動しないことがわかります。
<中国地方>
中国地方で最も平均年収が高い岡山県、2番目に高い香川県は、ともに平均年収が500万円を越えています。続く、島根県と山口県も全国平均を上回っています。
しかし、一番平均年収が低い愛媛県は全国平均よりも70万円以上平均年収が低く、地域内の差が大きいといえるでしょう。
<九州・沖縄地方>
九州・沖縄地方で最も平均年収が高いのは長崎県で、全国平均を上回っています。最も平均年収が高い長崎県と最も低い宮崎県では、約100万円の差があります。
(1)年齢層別年収
「job tag」によると、治験コーディネーターを含む「その他の医療・看護・保健の専門的職業」の年齢層別の平均年収は下記の通りです。ただし、治験コーディネーターとして就業できないと考えられるため、「~19歳」の数値は記載していません。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20~24歳 | 313万2,500円 |
25~29歳 | 390万7,200円 |
30~34歳 | 426万4,600円 |
35~39歳 | 466万4,900円 |
40~44歳 | 493万8,900円 |
45~49歳 | 533万3,000円 |
50~54歳 | 554万9,600円 |
55~59歳 | 554万2,900円 |
60~64歳 | 509万2,500円 |
65~69歳 | 427万1,400円 |
70歳~ | 346万5,200円 |
全体 | 459万3,000円 |
年齢とともに年収が上がる傾向にあり、50~54歳が最も高年収です。経験年数が長く、高い役職であるほど、年収が高いと考えられます。
定年後の再雇用ではピーク時より年収は下がるものの、60~64歳の平均年収が509万2,500円、65~69歳の平均年収427万1,400円と、全職種の平均年収と大きな差はありません。
(2)勤務する都道府県
東京都や大阪府をはじめとする大都市の方が、高年収だと思われがちです。しかし、実際は例外もたくさんあります。
「北海道・東北地方」「関東地方」「信越・北陸地方」「東海地方」「関西地方」「中国・四国地方」「九州・沖縄地方」の7つの地域にわけて、平均年収をまとめました。
<北海道・東北地方>
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
北海道 | 424万3,000円 |
青森県 | 369万3,000円 |
岩手県 | 313万8,000円 |
宮城県 | 386万8,000円 |
秋田県 | 432万円 |
福島県 | 417万9,000円 |
北海道・東北地方で、最も年収が高いのは山形県です。以下、秋田県、北海道、福島県と続きます。7県とも治験コーディネーター全体の年収を下回っています。
<関東地方>
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
茨城県 | 526万5,000円 |
栃木県 | 370万8,000円 |
群馬県 | 469万9,000円 |
埼玉県 | 418万円 |
千葉県 | 511万6,000円 |
東京都 | 543万円 |
神奈川県 | 505万9,000円 |
関東地方で最も治験コーディネーターの年収が高いのは、東京都です。東京都の年収は全国トップであり、全国平均よりも90万円近く年収が高いという結果でした。
2番目が茨城県、3番目が千葉県、4番目が神奈川県、5番目が群馬県と続きます。必ずしも大都市ほど高年収を得られるわけではないといえるでしょう。関東地方は全体的に年収が高く、半数以上の県が全国平均を上回っています。
<信越・北陸地方>
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
新潟県 | 378万円 |
富山県 | 459万5,000円 |
石川県 | 411万4,000円 |
福井県 | 386万2,000円 |
山梨県 | 221万5,000円 |
長野県 | 417万1,000円 |
信越・北陸地方は、最も平均年収が高い富山県でも、平均年収は459万5,000円です。他の県は全て全国平均の459万3,000円を下回っています。
<東海地方>
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
岐阜県 | 539万7,000円 |
静岡県 | 484万3,000円 |
愛知県 | 451万円 |
三重県 | 470万7,000円 |
東海地方は、岐阜県の平均年収が高く、全国平均を80万円ほど上回っています。静岡県と三重県も全国平均上回っており、治験コーディネーターが高年収を得られる可能性が高い地域だといえるでしょう。
<関西地方>
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
滋賀県 | 441万5,000円 |
京都府 | 391万8,000円 |
大阪府 | 440万7,000円 |
兵庫県 | 445万2,000円 |
奈良県 | 383万4,000円 |
和歌山県 | 399万3,000円 |
関西地方は、大阪府・京都府・兵庫県と大都市が多く存在するエリアです。しかし、全ての県で、治験コーディネーターの平均年収を下回っているという結果が出ています。都市の規模と年収は、必ずしも連動しないことがわかります。
<中国地方>
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
鳥取県 | 405万8,000円 |
島根県 | 493万7,000円 |
岡山県 | 529万3,000円 |
広島県 | 437万1,000円 |
山口県 | 466万3,000円 |
徳島県 | 408万6,000円 |
香川県 | 517万8,000円 |
愛媛県 | 384万1,000円 |
高知県 | 415万6,000円 |
中国地方で最も平均年収が高い岡山県、2番目に高い香川県は、ともに平均年収が500万円を越えています。続く、島根県と山口県も全国平均を上回っています。
しかし、一番平均年収が低い愛媛県は全国平均よりも70万円以上平均年収が低く、地域内の差が大きいといえるでしょう。
<九州・沖縄地方>
都道府県 | 平均年収 |
---|---|
福岡県 | 420万2,000円 |
佐賀県 | 368万9,000円 |
長崎県 | 471万8,400円 |
熊本県 | 458万4,000円 |
大分県 | 436万6,000円 |
宮崎県 | 368万2,000円 |
鹿児島県 | 419万 |
沖縄県 | 398万1,000円 |
九州・沖縄地方で最も平均年収が高いのは長崎県で、全国平均を上回っています。最も平均年収が高い長崎県と最も低い宮崎県では、約100万円の差があります。
仕事探しの参考に!治験コーディネーターの給料の内訳について解説
一見 すると他社よりも年収が低くても、手当などによっては実質の年収が高くなる場合があります。治験コーディネーターの給料の内訳を知り、より自分に合った求人を見つけましょう。
基本給は給与のベースとなる賃金のことです。残業代・手当・インセンティブを含まず、毎月必ず支払われる固定の金額を指します。
基本給に手当・インセンティブを足した金額が「総支給額」、総支給額から社会保険料や税金を引いた金額が「手取り額」です。
基本給は、月給はもちろん、賞与の金額にも影響します。賞与は「基本給×〇カ月分」と計算するケースが多いためです。基本給が少ない求人は、賞与も少ない可能性が高いでしょう。
治験コーディネーターの給料内訳で特徴的な項目が、CRC手当(外勤手当)です。医療機関に派遣される治験コーディネーターに支給される手当で、病院内で勤務する治験コーディネーターには支給されません。
勤務先によって支給額が異なり、さらに勤務先によっては基本給にCRC手当が含まれているケースもあります。あらかじめ求人情報を確認しておきましょう。
固定残業代とは、あらかじめ固定給に含まれている一定時間分の残業代のことです。
例えば、45時間分の固定残業代が設定されている場合、実際の残業時間が45時間を下回っても、既定の固定残業代が支給されます。ただし、残業が45時間を超えた場合は追加で残業代が支払われます。
求人情報をチェックする際は、固定残業制なのか、固定残業代の金額・時間数が基本給とわけて明記されているかなど、しっかり確認しましょう。
日本SMO協会の「JASMO公認CRC試験」や日本臨床薬理学会の「認定CRC試験」といった、治験コーディネーター業務に関連する資格を取得することで支給される手当です。
勤務先によって資格手当の金額は異なりますが、資格取得はキャリアアップのきっかけになり、長期的な収入増加にもつながります。
その他、家族手当・住宅手当・通勤手当など、一般的な企業で見られる手当が支給されることがあります。企業ごとに制度が異なるため、応募の際に詳細を確認することをおすすめします。
(1)基本給
基本給は給与のベースとなる賃金のことです。残業代・手当・インセンティブを含まず、毎月必ず支払われる固定の金額を指します。
基本給に手当・インセンティブを足した金額が「総支給額」、総支給額から社会保険料や税金を引いた金額が「手取り額」です。
基本給は、月給はもちろん、賞与の金額にも影響します。賞与は「基本給×〇カ月分」と計算するケースが多いためです。基本給が少ない求人は、賞与も少ない可能性が高いでしょう。
(2)CRC手当(外勤手当)
治験コーディネーターの給料内訳で特徴的な項目が、CRC手当(外勤手当)です。医療機関に派遣される治験コーディネーターに支給される手当で、病院内で勤務する治験コーディネーターには支給されません。
勤務先によって支給額が異なり、さらに勤務先によっては基本給にCRC手当が含まれているケースもあります。あらかじめ求人情報を確認しておきましょう。
(3)固定残業代
固定残業代とは、あらかじめ固定給に含まれている一定時間分の残業代のことです。
例えば、45時間分の固定残業代が設定されている場合、実際の残業時間が45時間を下回っても、既定の固定残業代が支給されます。ただし、残業が45時間を超えた場合は追加で残業代が支払われます。
求人情報をチェックする際は、固定残業制なのか、固定残業代の金額・時間数が基本給とわけて明記されているかなど、しっかり確認しましょう。
(4)資格手当
日本SMO協会の「JASMO公認CRC試験」や日本臨床薬理学会の「認定CRC試験」といった、治験コーディネーター業務に関連する資格を取得することで支給される手当です。
勤務先によって資格手当の金額は異なりますが、資格取得はキャリアアップのきっかけになり、長期的な収入増加にもつながります。
その他、家族手当・住宅手当・通勤手当など、一般的な企業で見られる手当が支給されることがあります。企業ごとに制度が異なるため、応募の際に詳細を確認することをおすすめします。
治験コーディネーターの年収はどう決まる?主な特徴を解説
治験コーディネーターの年収は、勤務先・経験など様々な要因によって決まります。治験コーディネーターの年収には下記のような特徴があります。
医療現場で働く場合、医療系国家資格を持っていれば給与や資格手当などに反映され、年収アップにつながります。
しかし、治験コーディネーターの場合は国家資格よりも経験を重視するため、薬剤師や看護師などの国家資格を持っていたとしても、無資格の未経験者と年収はほぼ変わりません。
治験受託を行っているのは大手企業がメインということもあり、SMOは会社の規模によって年収に大きな差があります。
求人をチェックすると月給に大きな差はないものの、大手企業は賞与が高い場合が多く、年収に換算すると50万円以上差がつくケースも少なくありません。また、中小SMOのなかには賞与がない会社もあります。
「job tag」によると、治験コーディネーターの年収を年齢別に見た場合、55~59歳が最も高く、540.2万円です。勤続年数が長くなるにつれ年収が高くなる傾向にあります。
勤続年数によって年収が高くなる要因として、治験コーディネーターの実務経験を2年以上積むと受験できる「CRC認定資格」の取得により資格手当をもらうことができ、チームリーダーや管理職といった役職に就き昇給するといったことが挙げられます。
治験コーディネーターの昇給率は、月給の1~2%ほどといわれています。月給25万円であれば、2,500~5,000円昇給する計算になります。
看護師や臨床検査技師など医療機関で働く職種の場合、1年間で昇給する金額は1,000~3,000円ほどです。
そのため、医療機関から治験コーディネーターに転職した場合、最初は給料が下がっても、勤続年数を重ねると年収が逆転するケースも少なくありません。
(1)国家資格を持っていても年収はあまり変わらない
医療現場で働く場合、医療系国家資格を持っていれば給与や資格手当などに反映され、年収アップにつながります。
しかし、治験コーディネーターの場合は国家資格よりも経験を重視するため、薬剤師や看護師などの国家資格を持っていたとしても、無資格の未経験者と年収はほぼ変わりません。
(2)大手SMOは年収が高い
治験受託を行っているのは大手企業がメインということもあり、SMOは会社の規模によって年収に大きな差があります。
求人をチェックすると月給に大きな差はないものの、大手企業は賞与が高い場合が多く、年収に換算すると50万円以上差がつくケースも少なくありません。また、中小SMOのなかには賞与がない会社もあります。
(3)勤務年数によって年収が変わる
「job tag」によると、治験コーディネーターの年収を年齢別に見た場合、55~59歳が最も高く、540.2万円です。勤続年数が長くなるにつれ年収が高くなる傾向にあります。
勤続年数によって年収が高くなる要因として、治験コーディネーターの実務経験を2年以上積むと受験できる「CRC認定資格」の取得により資格手当をもらうことができ、チームリーダーや管理職といった役職に就き昇給するといったことが挙げられます。
(4)昇給率が高い
治験コーディネーターの昇給率は、月給の1~2%ほどといわれています。月給25万円であれば、2,500~5,000円昇給する計算になります。
看護師や臨床検査技師など医療機関で働く職種の場合、1年間で昇給する金額は1,000~3,000円ほどです。
そのため、医療機関から治験コーディネーターに転職した場合、最初は給料が下がっても、勤続年数を重ねると年収が逆転するケースも少なくありません。
大手SMOがおすすめ!治験コーディネーターが高年収を目指す方法
治験コーディネーターが高年収を目指す主な方法を紹介します。
大手SMOに勤務する治験コーディネーターは給与水準が高いため、高年収を実現しやすいといえるでしょう。
大手SMOに入社できるよう、質の高い応募書類を作成する・面接練習を徹底するなどの選考対策をしっかりすることが大切です。
治験コーディネーターの年収は、勤続年数に大きく左右されるため、早めのキャリアチェンジがおすすめです。治験コーディネーターに興味があるのなら、まずは求人をリサーチするなど行動を始めましょう。
治験コーディネーターに限らず、都市部は地方と比べて年収が高い傾向にあります。住むエリアにこだわりがなければ、都市部の求人をメインに探すと、高年収の職場を見つけやすいでしょう。
未経験で高年収の職場に入れなくても、諦める必要はありません。治験コーディネーターとしての経験を積んで、より高年収の職場を目指すのも方法の1つです。
CRC認定資格を取得したり管理職を経験したりすれば、スキル・経験が評価され、高年収の職場に転職できる可能性は充分あります。
また、転職時に年収交渉することで、高年収を得られる可能性は大きく広がります。
治験コーディネーターは専門性の高い職業のため、一般的な転職エージェントや転職サイトよりも、専門のエージェント・サイトの方が、求人数が多い傾向にあります。高年収の求人も少なくないため、ぜひ活用しましょう。
また、転職エージェントを利用した場合、選考対策や年収交渉などもしてもらえるため、高年収につながる転職をさらに実現しやすくなります。
(1)大手SMOを目指す
大手SMOに勤務する治験コーディネーターは給与水準が高いため、高年収を実現しやすいといえるでしょう。
大手SMOに入社できるよう、質の高い応募書類を作成する・面接練習を徹底するなどの選考対策をしっかりすることが大切です。
(2)早めに治験コーディネーターにキャリアチェンジする
治験コーディネーターの年収は、勤続年数に大きく左右されるため、早めのキャリアチェンジがおすすめです。治験コーディネーターに興味があるのなら、まずは求人をリサーチするなど行動を始めましょう。
(3)都市部の職場に転職する
治験コーディネーターに限らず、都市部は地方と比べて年収が高い傾向にあります。住むエリアにこだわりがなければ、都市部の求人をメインに探すと、高年収の職場を見つけやすいでしょう。
(4)経験を積んで転職する
未経験で高年収の職場に入れなくても、諦める必要はありません。治験コーディネーターとしての経験を積んで、より高年収の職場を目指すのも方法の1つです。
CRC認定資格を取得したり管理職を経験したりすれば、スキル・経験が評価され、高年収の職場に転職できる可能性は充分あります。
また、転職時に年収交渉することで、高年収を得られる可能性は大きく広がります。
(5)医療業界専門の転職エージェント・転職サイトを活用する
治験コーディネーターは専門性の高い職業のため、一般的な転職エージェントや転職サイトよりも、専門のエージェント・サイトの方が、求人数が多い傾向にあります。高年収の求人も少なくないため、ぜひ活用しましょう。
また、転職エージェントを利用した場合、選考対策や年収交渉などもしてもらえるため、高年収につながる転職をさらに実現しやすくなります。
まとめ
治験コーディネーターの平均年収は、443万円で日本の給与所得者の平均年収とほぼ変わりません。他の医療職と比較すると、栄養士よりも高く治験コーディネーターとはほぼ同レベルですが、薬剤師・看護師・臨床検査技師と比べると給与水準が低いといえます。
治験コーディネーターの給与は、国家資格の有無があまり影響しない・大手SMOは年収が高い・勤務年数によって年収に差がつく・昇給率が高いといった特徴があります。
治験コーディネーターとして高年収をもらうには、大手SMOを目指す・早めにキャリアチェンジする・都市部の職場に入る・経験を積んで転職するといった方法が有効です。
また、医療業界専門の転職エージェントや転職サイトを利用することで、効率良く年収の高い転職先を探せます。
治験コーディネーターの給与は、国家資格の有無があまり影響しない・大手SMOは年収が高い・勤務年数によって年収に差がつく・昇給率が高いといった特徴があります。
治験コーディネーターとして高年収をもらうには、大手SMOを目指す・早めにキャリアチェンジする・都市部の職場に入る・経験を積んで転職するといった方法が有効です。
また、医療業界専門の転職エージェントや転職サイトを利用することで、効率良く年収の高い転職先を探せます。
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