キャリアコンサルタントになるには国家資格が必要?詳しく解説
2023/05/19
2023/05/19
キャリアコンサルタントは、相談者のキャリアや働き方についての悩みを、専門家としての知識・スキルを活かして解決する職業です。
人生100年時代の到来、DX化の進展などによって、人々の働く環境は大きく変化しています。
それに伴い、労働者の自主的なキャリア形成を支援するキャリアコンサルタントの重要性は高まるばかりです。
キャリアコンサルタントとして活動するには、国家資格に合格しなければいけません。
この記事では、キャリアコンサルタントの国家資格について詳しく解説します。
人生100年時代の到来、DX化の進展などによって、人々の働く環境は大きく変化しています。
それに伴い、労働者の自主的なキャリア形成を支援するキャリアコンサルタントの重要性は高まるばかりです。
キャリアコンサルタントとして活動するには、国家資格に合格しなければいけません。
この記事では、キャリアコンサルタントの国家資格について詳しく解説します。
キャリアコンサルタントってそもそもどんな職業?国家資格が必須
キャリアコンサルタントは、キャリアや働き方に関する専門知識を活かして、相談者の悩みの解決をサポートする仕事です。2016年に職業能力開発促進法により、国家資格に定められました。
企業や人材派遣会社・人材紹介会社、ハローワークをはじめとする公的就業支援機関、大学をはじめとする教育期間など、さまざまな場所で活躍しています。
単に求職者と仕事をマッチングするのではなく、転職者と一緒に新しい職場を探す、新卒者の就職相談に乗るなど、その人に合った職業選択やキャリア開発を支援する役割を担っています。相談者の人生の節目をサポートできるため、やりがいが非常に大きく、人気の職種です。
国家資格を取得しキャリアコンサルティング協議会の名簿に登録しなければ「キャリアコンサルタント」を名乗れません。キャリアコンサルタントと同じく、キャリアや働き方の相談に乗る職業もありますが、「キャリアカウンセラー」「キャリアアドバイザー」といった名前で呼ばれています。
民間のキャリアカウンセラー資格もあります。しかし、国家資格であり信頼性の高いキャリアコンサルタントを取得する方が、メリットが大きいでしょう。
企業や人材派遣会社・人材紹介会社、ハローワークをはじめとする公的就業支援機関、大学をはじめとする教育期間など、さまざまな場所で活躍しています。
単に求職者と仕事をマッチングするのではなく、転職者と一緒に新しい職場を探す、新卒者の就職相談に乗るなど、その人に合った職業選択やキャリア開発を支援する役割を担っています。相談者の人生の節目をサポートできるため、やりがいが非常に大きく、人気の職種です。
国家資格を取得しキャリアコンサルティング協議会の名簿に登録しなければ「キャリアコンサルタント」を名乗れません。キャリアコンサルタントと同じく、キャリアや働き方の相談に乗る職業もありますが、「キャリアカウンセラー」「キャリアアドバイザー」といった名前で呼ばれています。
民間のキャリアカウンセラー資格もあります。しかし、国家資格であり信頼性の高いキャリアコンサルタントを取得する方が、メリットが大きいでしょう。
キャリアコンサルタントに国家資格は必須!試験について解説
キャ リアコンサルタントとして活動するには、国家資格の取得が必須です。また、5年ごとに更新があり、最新のスキル・知識の習得が求められます。
ここでは国家試験について詳しく解説します。
(1)受験資格
キャリアコンサルタント試験を受験できるのは、下記のいずれかを満たした人に限定されています。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した人
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に 関し3年以上の経験を有する人
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した人
厚生労働大臣が認定する講習については「キャリアコンサルタント講習検索サイト」で確認できます。
実施機関によって条件はさまざまですが、受講料は最低246,400円、受講時間は最低150時間が必要なため、課程を修了するハードルは高いといえます。
3年以上の経験については、人材派遣会社などに就職し3年以上実務経験を積めばクリアできます。そのため、資格を取得せずにキャリアカウンセラーやキャリアアドバイザーとして働いている人が、スキルアップを目的に受験するケースも多いといわれています。
(2)試験概要
キャリアコンサルタント国家資格は年3回、「キャリアコンサルティング協議会(CCC)」と「日本キャリア開発協会(JCDA)」の2団体によって実施されています。
試験は、キャリアカウンセリングに必要な知識を問う学科試験と、心構えや対応力を問う実技試験で構成されています。
どちらの運営団体による試験を受けても、合格率はあまり変わりません。ただし、面接の評価軸が異なります。
学科試験・面接試験の内容を以下にまとめました。
<学科試験>
出題形式は、4つの選択肢から1つを選ぶマークシート形式です。試験時間は100分で、問題数は50問です。1問2点で、100点満点中70点以上得点すれば合格です。
<実技試験>
・論述
事例記録を読んで、設問に記述式で回答します。試験時間は50分です。
・面接
面接ではロールプレイと口頭試問が行われます。
ロールプレイでは、受験者がキャリアコンサルティング役となり、実際のキャリアコンサルティング場面を想定してロールプレイを行います。相談者を尊重する姿勢や相談者との関係構築、相談者の変化を促す応答ができるかなどがチェックされます。試験時間は15分です。
口頭試問では、ロールプレイで行ったキャリアコンサルティングに関する試験官からの質問に回答します。試験時間は5分です。
実技試験は、150点満点で90点以上の得点で合格です。ただし、論述は配点の40%以上の得点が必要です。
さらに面接では、下記のような基準で合否判定がされます。
・CCCが運営する試験を受験した場合
評価区分の「態度」「展開」「自己評価」それぞれについて、満点の40%以上の得点を取らなければいけません。
・JCDAが運営する試験を受験した場合
評価区分の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」それぞれについて、満点の40%以上の得点を取らなければいけません。
受験料は、学科が8,900円(税込)、実技試験が29,900円(税込)です。
(3)難易度
厚生労働 省の発表によると、直近3回のキャリアコンサルタント国家試験の合格率は、下記の通りです。
・第22回(令和5年3月)
学科試験:82.2%
実技試験:64.6%
学科・実技同時受験者:59.3%
・第21回(令和4年11月)
学科試験:61.7%
実技試験:57.7%
学科・実技同時受験者:46.9%
・第20回(令和4年7月)
学科試験:77.9%
実技試験:60.2%
学科・実技同時受験者:54.9%
令和4年度の行政書士の合格率が12.13%、同じく令和4年度の宅建の合格率が17.0%なので、キャリアコンサルタントは他の国家資格と比べて、やや合格率が高い試験といえます。背景として、国家資格はあくまでキャリアコンサルタントとしての入り口であるなどが考えられるでしょう。
キャリアや働き方に関する専門知識がなくても、しっかり試験対策すれば、合格できる可能性は充分あります。
ここでは国家試験について詳しく解説します。
(1)受験資格
キャリアコンサルタント試験を受験できるのは、下記のいずれかを満たした人に限定されています。
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した人
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に 関し3年以上の経験を有する人
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した人
厚生労働大臣が認定する講習については「キャリアコンサルタント講習検索サイト」で確認できます。
実施機関によって条件はさまざまですが、受講料は最低246,400円、受講時間は最低150時間が必要なため、課程を修了するハードルは高いといえます。
3年以上の経験については、人材派遣会社などに就職し3年以上実務経験を積めばクリアできます。そのため、資格を取得せずにキャリアカウンセラーやキャリアアドバイザーとして働いている人が、スキルアップを目的に受験するケースも多いといわれています。
(2)試験概要
キャリアコンサルタント国家資格は年3回、「キャリアコンサルティング協議会(CCC)」と「日本キャリア開発協会(JCDA)」の2団体によって実施されています。
試験は、キャリアカウンセリングに必要な知識を問う学科試験と、心構えや対応力を問う実技試験で構成されています。
どちらの運営団体による試験を受けても、合格率はあまり変わりません。ただし、面接の評価軸が異なります。
学科試験・面接試験の内容を以下にまとめました。
<学科試験>
出題形式は、4つの選択肢から1つを選ぶマークシート形式です。試験時間は100分で、問題数は50問です。1問2点で、100点満点中70点以上得点すれば合格です。
<実技試験>
・論述
事例記録を読んで、設問に記述式で回答します。試験時間は50分です。
・面接
面接ではロールプレイと口頭試問が行われます。
ロールプレイでは、受験者がキャリアコンサルティング役となり、実際のキャリアコンサルティング場面を想定してロールプレイを行います。相談者を尊重する姿勢や相談者との関係構築、相談者の変化を促す応答ができるかなどがチェックされます。試験時間は15分です。
口頭試問では、ロールプレイで行ったキャリアコンサルティングに関する試験官からの質問に回答します。試験時間は5分です。
実技試験は、150点満点で90点以上の得点で合格です。ただし、論述は配点の40%以上の得点が必要です。
さらに面接では、下記のような基準で合否判定がされます。
・CCCが運営する試験を受験した場合
評価区分の「態度」「展開」「自己評価」それぞれについて、満点の40%以上の得点を取らなければいけません。
・JCDAが運営する試験を受験した場合
評価区分の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」それぞれについて、満点の40%以上の得点を取らなければいけません。
受験料は、学科が8,900円(税込)、実技試験が29,900円(税込)です。
(3)難易度
厚生労働 省の発表によると、直近3回のキャリアコンサルタント国家試験の合格率は、下記の通りです。
・第22回(令和5年3月)
学科試験:82.2%
実技試験:64.6%
学科・実技同時受験者:59.3%
・第21回(令和4年11月)
学科試験:61.7%
実技試験:57.7%
学科・実技同時受験者:46.9%
・第20回(令和4年7月)
学科試験:77.9%
実技試験:60.2%
学科・実技同時受験者:54.9%
令和4年度の行政書士の合格率が12.13%、同じく令和4年度の宅建の合格率が17.0%なので、キャリアコンサルタントは他の国家資格と比べて、やや合格率が高い試験といえます。背景として、国家資格はあくまでキャリアコンサルタントとしての入り口であるなどが考えられるでしょう。
キャリアや働き方に関する専門知識がなくても、しっかり試験対策すれば、合格できる可能性は充分あります。
キャリアコンサルタントの上位資格!キャリアコンサルティング技能士
キャ リアコンサルタントとしてのレベルを客観的に証明できる上位資格として、「キャリアコンサルティング技能士」があります。
厚生労働省は、キャリアコンサルタントのレベルを「導入レベル」「標準レベル」「熟練レベル」「指導者レベル」の4段階にわけています。
2級キャリアコンサルティング技能士は熟練レベル、1級キャリアコンサルティング技能士は指導者レベルとされており、取得することで他のキャリアコンサルタントとの差別化ができるでしょう。
受検資格として、2級は5年以上の実務経験、1級は10年以上の実務経験が設けられています。大学で取得した単位などにより、実務経験の年数が満たなくても受験できますが、ハードルの高い検定といえるでしょう。
1級は年に1回、2級は年に2回試験が実施されています。難易度は、キャリアコンサルタントの国家資格よりも高めです。
厚生労働省は、キャリアコンサルタントのレベルを「導入レベル」「標準レベル」「熟練レベル」「指導者レベル」の4段階にわけています。
2級キャリアコンサルティング技能士は熟練レベル、1級キャリアコンサルティング技能士は指導者レベルとされており、取得することで他のキャリアコンサルタントとの差別化ができるでしょう。
受検資格として、2級は5年以上の実務経験、1級は10年以上の実務経験が設けられています。大学で取得した単位などにより、実務経験の年数が満たなくても受験できますが、ハードルの高い検定といえるでしょう。
1級は年に1回、2級は年に2回試験が実施されています。難易度は、キャリアコンサルタントの国家資格よりも高めです。
まとめ
キャリアコンサルタントは、相談者のキャリアや働き方に関する課題解決をサポートする専門家です。国家資格を取得せずに名乗ると、法律で罰せられます。国家資格がなくても、キャリアや働き方の相談を仕事としている人もいますが、その場合はキャリアカウンセラーやキャリアアドバイザーと呼びます。
国家試験を受験するには、厚生労働大臣が認定する講習の課程の修了、または実務経験が3年以上どちらかを満たすのが一般的です。他の国家試験よりも合格率は高く、ゼロからのスタートでも努力すれば充分合格できます。
キャリアコンサルタントは、医療業界をはじめさまざまな業界にとって、必要不可欠な職業です。多くの人のキャリアをサポートしたいという思いがあれば、ぜひチャレンジしてください。
国家試験を受験するには、厚生労働大臣が認定する講習の課程の修了、または実務経験が3年以上どちらかを満たすのが一般的です。他の国家試験よりも合格率は高く、ゼロからのスタートでも努力すれば充分合格できます。
キャリアコンサルタントは、医療業界をはじめさまざまな業界にとって、必要不可欠な職業です。多くの人のキャリアをサポートしたいという思いがあれば、ぜひチャレンジしてください。
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